消防設備点検の費用相場について調べている方の中には、

「マンションと店舗では点検料金が違うの?」
「どのような消防設備があると費用が高くなる?」
「自分が管理している建物はいくらくらいかかる?」

このような疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

消防設備点検の費用相場は一律ではありません。建物の用途や規模、設置されている消防設備の種類や数量、点検範囲などによって料金が変わります。

この記事では、消防設備点検の費用相場について、建物別・設備別の考え方や見積りを比較する際の注意点を消防設備士が詳しく解説します。

消防設備点検の費用相場は何によって決まる?

消防設備点検の料金は、主に次の内容によって決まります。

  • 建物の用途
  • 延床面積や階数
  • 住戸数やテナント数
  • 消防設備の種類
  • 消防設備の設置数量
  • 点検に必要な作業人数
  • 住戸内や専有部への入室点検の有無
  • 点検結果報告書の作成や消防署への提出代行の有無

例えば、同じ規模の建物でも、消火器だけが設置されている建物と、自動火災報知設備や誘導灯、避難器具などが複数設置されている建物では、点検する項目や作業時間が異なります。

そのため、建物の面積だけで正確な費用を判断することは難しく、設置されている設備の種類と数量を確認したうえで見積りを作成するのが一般的です。

建物別に見る消防設備点検の料金傾向

ここからは、建物の種類ごとに点検費用が変わる主な理由を見ていきましょう。

マンション・アパート

マンションやアパートでは、共用部に設置された消火器、誘導灯、発信機、非常ベルなどに加えて、各住戸内に設置された感知器の点検が必要になることがあります。

住戸数が多いほど点検する感知器の数量も増えます。また、入居者との日程調整や入室対応が必要な場合は、共用部だけを点検する建物よりも作業時間が長くなる傾向があります。

そのため、マンションやアパートでは、建物の階数だけでなく、住戸数や住戸内点検の有無も費用を左右する重要な要素です。

店舗・テナント

店舗やテナントでは、消火器、誘導灯、自動火災報知設備、非常警報設備などが主な点検対象になります。

小規模な店舗で設備数が少なければ点検費用を抑えやすい一方、飲食店や大型店舗などで設備の種類と数量が多い場合は、点検項目も増えるため費用が高くなることがあります。

営業時間外の点検や、営業への影響を抑えるために複数回に分けて作業する場合など、点検条件によって料金が変わることもあります。

事務所・オフィス

事務所やオフィスでは、消火器、誘導灯、自動火災報知設備などが設置されていることが一般的です。

一つの事務所だけを点検するのか、ビル全体の共用設備まで点検するのかによっても費用は異なります。

テナントとして入居している場合は、建物全体の点検を管理会社が行っているのか、専有部の設備をテナント側で依頼する必要があるのかを事前に確認しましょう。

倉庫・工場

倉庫や工場は建物の面積が広く、消火器や感知器の設置数量が多くなる傾向があります。

さらに、屋内消火栓設備、スプリンクラー設備、泡消火設備などが設置されている場合は、点検項目が増えるため、点検費用も高くなりやすいでしょう。

高所に設置された感知器の点検や、作業区域への立入りに特別な手続きが必要な場合など、作業条件も見積りに影響します。

設備別に見る費用への影響

消防設備点検では、設置されている設備ごとに点検方法が異なります。

消火器

消火器は、設置状況や本体の状態、使用期限、圧力、ホースや安全栓などを確認します。

比較的点検しやすい設備ですが、設置本数が多い建物では作業量が増えます。また、期限切れや腐食などが見つかった場合は、点検費用とは別に交換費用が必要です。

自動火災報知設備

自動火災報知設備では、受信機、感知器、発信機、表示灯、地区音響装置などを確認します。

感知器の数量が多い建物や、各住戸・各室への入室が必要な建物では、点検時間が長くなるため費用に影響しやすい設備です。

誘導灯

誘導灯は、点灯状態や表示面、非常電源への切替えなどを確認します。

点検時にランプやバッテリーの劣化が見つかることもあり、その場合は部品交換や誘導灯本体の交換が必要になることがあります。

避難器具

避難はしご、緩降機、救助袋などの避難器具では、本体の状態や設置場所、操作性、降下空間などを確認します。

設備の種類や設置場所によって点検方法が異なるため、数量だけでなく作業環境も費用に影響します。

消火栓・スプリンクラーなどの水系設備

屋内消火栓設備やスプリンクラー設備などは、ポンプ、配管、バルブ、非常電源、放水性能など、確認する項目が多い設備です。

点検に必要な時間や作業人数も増えやすいため、消火器や誘導灯のみの建物と比べて費用が高くなる傾向があります。

正確な料金を知るには設備情報が必要

消防設備点検の正確な料金を知るためには、建物の住所や用途だけでなく、設置されている消防設備の情報が必要です。

見積りを依頼する際は、次の資料があると比較的スムーズです。

  • 前回の消防設備点検結果報告書
  • 消防設備の設置届や検査済証
  • 建物の平面図
  • 消防設備の種類と数量が分かる資料
  • 前回の見積書や請求書

資料がそろっていない場合でも、分かる範囲の設備情報や建物の状況を伝えることで、概算見積りを作成できる場合があります。

消防設備点検の見積りを確認する際のポイントについては、消防設備点検の見積りで見るべきポイントとは?でも詳しく解説しています。

費用だけで点検業者を選ばないことが重要

複数の業者から見積りを取った際、最も安い業者を選びたくなるかもしれません。しかし、金額だけで判断するのは注意が必要です。

見積り金額が安くても、次のような内容が別料金になっている場合があります。

  • 点検結果報告書の作成
  • 消防署への提出代行
  • 住戸内や専有部の点検
  • 不具合箇所の調査
  • 写真付き資料の作成
  • 交通費や駐車場代

見積りを比較するときは、合計金額だけでなく、点検対象となる設備や作業範囲、報告書作成、消防署への提出対応まで含まれているかを確認しましょう。

点検業者を選ぶ際の注意点については、消防設備点検の業者選びで失敗しないポイントもあわせてご覧ください。

点検後の不具合対応も確認しておく

消防設備点検では、感知器の作動不良、誘導灯のバッテリー劣化、消火器の期限切れなどが見つかることがあります。

不具合が見つかった場合は、点検費用とは別に修理や交換などの是正工事費用がかかります。

点検だけを行う業者の場合、是正工事は別の業者を探さなければならないこともあります。そのため、点検後の修理や設備交換まで対応できるかも事前に確認しておくと安心です。

指摘を受けたあとの対応方法については、消防設備点検で指摘を受けたらどうする?是正工事の流れや対応方法で詳しく解説しています。

プレヴセーフで対応できること

株式会社プレヴセーフでは、建物の用途や規模、設置設備の内容を確認したうえで、消防設備点検の見積りを作成しています。

当社では、次の業務に対応しています。

  • 消防設備点検
  • 点検結果報告書の作成
  • 必要な時期の消防署への提出代行
  • 点検で見つかった不具合の是正工事
  • 消防設備の交換
  • 消防設備の新設・増設・改修工事

また、次の資格を保有しています。

  • 消防設備士 甲種1類
  • 消防設備士 甲種4類
  • 消防設備士 甲種5類
  • 消防設備士 乙種6類
  • 消防設備士 乙種7類
  • 第二種電気工事士

点検だけでなく、報告書作成、消防署への提出代行、是正工事まで一貫して対応できるため、複数の業者へ依頼する手間を抑えられます。

消防設備点検以外に依頼できる業務については、消防設備点検はどこまで対応してもらえる?もご確認ください。

まとめ

消防設備点検の費用相場は、建物の用途や規模だけでなく、設置されている消防設備の種類と数量、住戸内点検の有無、報告書作成や消防署への提出代行などによって変わります。

そのため、正確な料金を知るには、建物情報と設備内容を点検業者へ伝えたうえで見積りを依頼することが大切です。

また、複数の見積りを比較するときは、金額だけでなく、点検範囲や報告書作成、提出代行、不具合が見つかったあとの対応まで確認しましょう。

株式会社プレヴセーフでは、建物や設備の状況に応じた概算見積り・点検見積りにも対応しています。消防設備点検の費用についてお困りの場合は、お気軽にご相談ください。

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